膝が痛くなると、一括りに「膝痛」と捉えてしまう人も多いでしょう。
しかし、膝痛の中にも色々な種類があるのをご存知でしょうか?
膝が痛くなるという意味では共通していますが、細かい部分での症状は異なってきます。
では、実際どういった種類があるのか?
今回は、膝痛の一例をご紹介させていただきます。
実は多い?膝痛の種類まとめ!
それでは早速見てまいりましょう。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、膝の関節が摩擦ですり減って痛みが生じる症状です。
すり減りによって骨が変形することでバランスを崩してしまい、その際筋肉に負担がかかります。
負担が重なった結果、膝に痛みを感じるようになってしまいます。
最初の内は、体を動かすときに軽い痛みを感じる程度ですが、悪化が進むと歩くことすら困難になります。
なお、変形性膝関節症については、下記記事にもまとめております。よろしければ一度ご覧になってみてください。
原因
変形性膝関節症の原因は、加齢による筋肉の衰えや肥満による膝への負荷、重たい荷物を運んだときの負担などが挙げられます。
また、遺伝子上の関係か女性がなりやすいとも言われています。
予防法
変形性膝関節症の予防法には、貧乏ゆすりが効果的とされています。
別名ジグリングとも言いますが、貧乏ゆすりには軟骨の再生を促す効果があります。
空き時間を使って行ってみるとよいでしょう。
こちらのやり方に関しても、先ほど挙げたリンク先の記事にまとめてありますので、詳しく知りたい方は一度ご覧になってみてください。
半月板損傷
半月板損傷とは、膝の中の半月板と呼ばれる部分が傷つくことで関節の動きが不安定になり、筋肉の収縮や炎症を起こす症状です。
半月板とは、膝関節にある三日月の形をした軟骨の一種を指します。
膝の内側と外側に1枚ずつ存在し、膝を安定させる役割があります。
歩いているときや走っているときでも、半月板が衝撃を吸収してくれることで、膝への負担を抑えられるのです。
要は膝におけるクッションとも言うべき存在ですね。
原因
半月板は、スポーツのケガや加齢による筋肉の低下で、体に負担がかかることで損傷します。
半月板が損傷することで関節が不安定になり、その際に他の組織の働きで守ろうとします。
ただ、その際に働きが過度に高まってしまい、膝に負荷がかかります。
結果、筋に過緊張・収縮が生み出されたり損傷したりして炎症が起きてしまうのです。
炎症が起きると膝に痛みが生じることに加え、運動や膝の曲げ伸ばしにも影響を与えます。
また、悪化すると膝に水が溜まって、痛みが慢性化していきます。
そうなると、歩くことすら困難となるので注意が必要です。
予防法
怪我をしないに越した事はありませんが、気を付けていても怪我をすることはあります。
怪我をしたときは無理に運動を続けず、怪我が治るのを待つようにしましょう。
また、加齢による筋肉の低下に関しては、ウォーキングや軽いストレッチなど、簡単なトレーニングで構いません。
日頃から筋トレして体力作りに励みましょう。
関節リウマチ
関節リウマチは免疫の異常によって、手足の関節が腫れたり痛んだりして炎症が起きる症状です。
症状が進行すると軟骨や骨が崩れていき、やがては関節の機能が失われます。
朝起きた時とかに、こわばりが出るのも1つの特徴です。
また、手足の痛みだけではなく、発熱や倦怠感、食欲低下などの症状も発生します。
原因
関節リウマチは免疫の異常で起きることが判明していますが、実のところハッキリとした原因はまだ分かっていません。
一般的には、ストレスや過労、喫煙、出産などがきっかけで発症するとされています。
予防法
予防としましてはなるべく規則正しい生活を送ることが一番ですが、発症した際は病院に行かれることをおすすめします。
オスグッドシュラッター病
オスグッドシュラッター病は、10代前半の発育期に見られる膝の疾患です。
成長軟骨障害とも呼ばれ、腱や筋肉に負荷を与えることで骨端軟骨(こったんなんこつ)が引っ張られて筋肉の収縮が起きます。
脛(すね)の骨が隆起のように、ボコッと表れるのが特徴でもあります。
※骨端軟骨とは、軟骨の一種で成長期の子供にしかありません。
原因
オスグッドシュラッター病は、バスケットボールやバレーボールのようにジャンプするスポーツや、サッカーボールのようにボールを蹴るスポーツを行うと発生しやすい傾向にあります。
最初にもお話した通り、主に10代前半の子供がなりやすいです。
上述の理由で膝を酷使しすぎると、膝蓋骨といって膝の前面を保護している骨を介し、膝の付け根にかかる負担が増加していきます。
「よく脛の骨が出っ張っているから、膝が痛くなる」と言われる人もいますが、出っ張りはあまり関係ありません。
実際は筋肉の収縮により、筋繊維が緊張状態となって血行が悪くなることから、痛みが生じてしまいます。
予防法
一般的には、スポーツをされる前にストレッチなどを行い、体をほぐしておくのがおすすめです。
ただ、予防を行っても過度な運動を行うと、発症してしまう場合があります。
発症したときは、なるべくスポーツを控えて治癒に専念しましょう。
まとめ!膝痛は初期段階から改善していくのがベスト
膝痛は悪化してからではなく、初期段階から改善していくのがベストです。
ここまでの内容をご覧になって頂けたら分かるかと思いますが、いずれの症状も放置しておくと悪化します。
そのため、軽い痛みだからといって気を抜かずに、少しでも異変を感じたら早期対応に努めましょう。
膝に何か心当たりのある方は、まずは整形外科や整体院に足を運んでみてください。
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